快適なお泊りデイの選び方

デイサービスの利用者がそのまま施設に宿泊できるお泊りデイは、家族の介護疲れの予防や負担軽減になるとして、近年需要の高いサービスとして認識されています。2015年より厚生労働省が設備基準等に関するガイドラインを設けました。利用定員や宿泊室の広さの他、プライバシーに配慮した設備、緊急時の避難経路の確保など入所者が安全で快適に宿泊できるよう定められているのです。

しかし、現実問題として守られていないケースも散見されます。人件費削減のため、夜間一人で何人もの入所者を見なければならず手が回らないなど、安全性について疑問視されがちです。

こうした問題の利用者としての対処法は、担当のケアマネージャーに相談することはもちろん、できれば家族や親族が直接施設へ出向いて、自身の目で確かめてから納得できる施設へ要介護者を預けたほうが良いでしょう。

しかし、必ずしも見学を受けて入れてくれるとは限りません。安全な施設でのお泊りデイサービスを希望するなら、できれば見学可能な施設のほうが安心です。施設のホームページや電話、パンフレットだけでは分からないことも多いからです。

施設見学の際には、廊下などの共同スペースは整理整頓されているか、寝室の清潔感などを隈なくチェックします。さらに、スタッフの入所者への接し方も大いに参考になります。

できれば昼食や夕食などの時間を見計らって見学に行きましょう。介助の様子をチェックできるだけでなく、その施設のおおよその雰囲気をつかめるからです。