初めて働くときに躓くポイント

お泊りデイでは日常生活の介助が主な仕事であることは間違いありませんが、就業をはじめたての介護士の頭を悩ませる事が多いのがレクリエーション企画です。

お泊りデイと聞くと真っ先に夜勤をイメージする人もいますが、お泊りデイを提供している施設では日中にデイサービスを提供していることを忘れてはなりません。つまり通常のデイサービスで初心者がよく躓くところはお泊りデイでも同様に躓いてしまうのです。

レクリエーションにはマニュアルがないからといって自分本位に考えたレクリエーションばかりやっていると、要介護者に悪い印象を与えて、非協力的になってしまう事態にもなりかねません。しっかりとした取材活動をしたうえで、レクリエーションを企画する必要があります。

レクリエーションを企画する前に、できるだけ要介護者との日常会話から、どのような分野が好みかをリサーチしておきましょう。意思疎通が難しい要介護者なら、家族に対しての会話の中で取材します。そのうえで可能な範囲で企画を立案するのですが、自分の知識だけでは対応できない場合は同僚や地域の介護ボランティアの協力を仰ぎましょう。そのような交流をする過程で、お互いに信頼関係を築いて職場環境を相対的に良くする効果もあります。

レクリエーション当日は要介護者のその日の調子や気分をしっかりと聞きましょう。要介護者の調子や気分が悪い状態でレクリエーションに参加させては、本人の為にも他の要介護者の為にもなりません。積極的に参加してもらえるように努力することは必要ですが、一番に優先されるべきは「要介護者のその日の調子や気分」という事を忘れてはいけません。